キャッシュバックは有難い
2016年10月末にみんクレ(みんなのクレジット)で投資を始めてから約3か月が経ちました。今のところ順調、と言えるかどうかわかりませんが、大きなトラブルはありません。とは言ってもたった3か月ですので、大きなトラブルなどがあったらそれこそ問題です。
これまでに投入した金額は250万円、現在投資運用中の金額は270万円です。差額の20万円はキャッシュバックで得た金額で、それを注ぎ込んだものです。キャッシュバックは配当と違ってすぐに得られるので、それをまたすぐに投資に回せるのです。この点は他のソーシャルレンディングサービスに比べてキャッシュバックの額が大きいみんクレのメリットと言えるのではないでしょうか。
さらに言うとキャッシュバックは税法上一時所得になるので、年間50万円を超えなければ課税されることはありません。50万円を超えても、その超えた分の50%を給与所得等と合算しての課税となるので、雑所得として源泉徴収される配当よりも有難いと言えます。
少しずつ改善はされているけれど・・・
一方で不安というか心配な点もいくつかあります。最近システムの変更があったので、システムの面や投資家への情報提供等の面ではだいぶ改善され良かったのですが、昨日、源泉徴収や確定申告についてのお知らせが来ました。何と今まで配当に対する源泉徴収をしていなかったのでみんクレ内の各自の口座残高から差し引くとの事と、支払調書を2月上旬にリリースするとの事でした。
まだ私はソーシャルレンディングを始めたばかりで、源泉税や確定申告に必要な支払調書の事について正直あまり気にしていませんでした。というのもちゃんとした金融機関であれば当然その辺りの事はしっかりしていると思っていたからです。みんクレがサービスを開始してまだ1年も経っていないとはいえ、ちゃんと金融商品取引業として許可を受けている企業ですのでそんなところに不備があるなどと思う由もありませんでした。しかしながらそれは甘かったようです。
確かに投資家にとって何か損害が発生するという訳ではありませんが、まがりなりにも金融機関でありながら源泉徴収をしていないという、そんな当たり前の事も出来ていなかったという事に驚きました。支払調書のリリースにしても確定申告の受付開始の直前となる2月上旬なのです。まるで素人集団が会社を始め、金融庁の検査での指摘か、利用者からの問い合わせかでようやく気付いて直した、とうような感じに私には思えました。
一体この会社は大丈夫なのだろうか?配当やキャッシュバック等の収益の前に、会社としての仕組みや体制、基盤がしっかりしていないのではないのだろうか?という不安が頭をもたげてきました。起業したばかりの一般の会社であればまだ理解できます。商売の方に力を入れすぎ、税務・会計の方がおろそかになってしまうという事は独立したばかりの零細企業にはありがちです。
しかしながら第三者からお金を預かり、別の第三者にお金を貸すという、まさにお金を商品として扱う業種なのですから、その中枢の業務ともいえる会計や税務の部分がいい加減であるという事はあってはならない事だと思います。今回は何とか確定申告に間に合うタイミングで対応できたので影響はそれほどないように思いますが、他にまだ隠れた不備が内在しているのではないかと心配です。そしてそれが顕在化した時にどのような影響がでるのか全く予想もできません。
金銭欲が不安を上回る
ただ、それでも今はまだみんクレから手を引く事は考えていません。既に250万円を投入していますし、投資した金額は償還日が来るまでは待つしかありません。そしてまた前述したようにキャッシュバックも相対的にまだまだ魅力的であり、心配よりも私の金銭欲が上回っているので今後も資金を投入しようと考えています。
もちろんソーシャルレンディングがそもそも抱えているリスクとともに、まだまだ足元がしっかりしていないみんクレ自体の崩壊リスクを常に意識し、十分注意しながらの投資になることは言うまでもありませんが。
案件の傾向に変化が見られるが・・・
ところでここ最近みんクレの案件は、借主の保証なしで運用期間が1年を超える長めのものが増えているのですが、何故なのだろうか。
保証がないという事は、借主に保証能力がないからだろうか?それとも保証をつけない代わりにみんクレが有利な条件で貸し出す事ができるからだろうか?いずれにしてもあまり良いこととは思えません。いや、保証なしの案件など、だれが考えても危険な案件でしょう。
一方で投資なのだから保証などないのが当たり前だと考える事もできます。他の投資、例えば株などは、上場会社の有価証券に投資しますが、当然元本の保証などありません。保証が欲しければ社債でも買えばいいです。
でももう一つ私が投資しているソーシャルレンディングサービスのラッキーバンクでは、全案件に不動産担保が付いており、私が調べた限りでは保証のないファンドもありませんでした。このような事が安心感をもたらし、ファンド(案件)の募集開始後にすぐ満額成立になってしまうラッキーバンクと、数日の募集期間中に満額成立することがほとんどないみんクレの人気の差となっているのかもしれません。
運用期間については、ラッキーバンクは当初から1年を超えるファンドがほとんどであり、それは今も変わってないので何も問題はないと思いますが、みんクレは1年以内の案件も多かったのにここ最近はめっきり減っているのが気になります。
やはり短期で保証付きの案件がいい
キャッシュバックや償還された資金の再投資を考えた場合、運用期間は短い方が効率が良いので私はできるだけ短い運用期間の案件を選ぶようにしています。なのでここ最近はたまたま運用期間の長い案件が多いタイミングなだけであればいいのですが、そうでないとしたらみんクレ自体の資金繰りの問題で実質の利率を下げる目的であるとも考えられ、少し不安にもなります。考えすぎかもしれませんが。
でもやはり、保証なしで運用期間の長い案件ばかりがこの先続くようであれば、その間は私は投資を見送り、様子を見ることにしようと考えています。よっぽど利率が良かったり、よっぽどキャッシュバックの額が大きい場合は別ですが。
リスクを承知でみんクレに投資をしているのは、やり方によっては他の同種のサービスよりもリターンが大きくなるからであり、その魅力を失うことになるのであれば乗り換えを考えることになるでしょう。なので、保証つきで運用期間の短い案件が復活してくれることを願っています。