食後高血糖を改善するための生活改善記1 これまでの生活習慣を見直す



血糖値スパイク・食後高血糖を偶然知る

今まで血糖値のことなど考えた事もありませんでした。去年の秋頃までは。

去年の秋頃、ふと見たテレビ番組で、血糖値スパイクとか食後高血糖という用語を知りました。そしてその症状が私によく起こるものだったので、非常に気になりました。

血糖値スパイクや食後高血糖とは簡単に言うと、空腹時の血糖値は正常でありながら食後に血糖値が急上昇するようなことを言います。

通常血糖値が高くなると、そのままでは体が危険なので膵臓からインスリンというホルモンが分泌されて、高くなった血中の糖分量を下げて血糖値を正常にコントロールしようとしますが、食後高血糖の場合は血糖値が急上昇する為、分泌されるインスリンの量も多くなり、その結果急激に血糖値が下がることになります。すると今度は低血糖を引き起こし、ひどい場合は気を失う事もあるようです。

間違っていた食後の眠気への対応

私の場合、いつも食後しばらくすると強烈な眠気に襲われまていました。しかしその眠気は夜に眠くなる普通の眠気とは違い、一過性でありながらも強烈で非常にだるくなり、頭を持ち上げるのがやっとで、今にも気を失いそうな感じでした。まさに血糖値スパイク・食後高血糖だったのです。しかしそうとは知らなかった私は、日中の仕事に影響を与えないよう、朝は飲み物だけで済まし、昼食も抜くか軽く済ますようにしていました。実は朝食も昼食も抜くとかえって良くないのですが、そうせざるを得なかったのと、今までは食後高血糖への対処方法を知らなかったので仕方なかったのです。

この食後の強烈な眠気について今までは、「消化の為に胃腸に血液が集中するから」とか、「肝臓が弱っているから」とか、「消化の為の酵素が足りないから」などと思っていました。そのように誰かから聞いていたり、読んだ本に書いてあったりしたからです。テレビやネットでもそのように言っていたり、書いてあったりもしました。

そのような事から、胃腸への負担をなるべく軽くするために食後は体を休めるようにしたり、消化を促すために消化酵素のサプリを飲んでみたり、肝臓に良いとされるサプリを摂ったりしていました。もちろん何の効果もありませんでした。何しろ食後の休息や消化酵素の摂取など、まったく逆効果の事をしていたのですから。間違った知識を持つのは本当に危険です。

食後高血糖に対しては、インスリンが分泌される前にある程度血糖値を下げるためにも食後はじっとしているより軽く動いた方が良いようです。また、私が摂取していた消化酵素は、炭水化物を素早くブドウ糖に分解して血糖値を早く高めてしまう為、食後高血糖にはあまりよくなかったようです。

食後高血糖の原因や対策の調査を開始する

ではこのやっかいな食後高血糖にどうしてなってしまうのでしょうか。また、ならない為にはどのように対処すればいいのでしょうか。私にとって結構深刻な問題だったので、いろいろと調べてみました。

すると食後高血糖が起きてしまう要因は今までの偏った食生活と不規則な生活、ストレス過多などが長年積み重なったことによるようです。そしてそれを解決するには、その逆の事を続ける事だとわかりました。

振り返るとあまりにもひどかった食生活

思えば私の今までの食生活は本当に良くないものでした。甘いものが好きで、脂っぽいものが好き。濃い味が好きで塩分摂取は高め。肉が大好きであり、それ以上に炭水化物が好きなのです。もちろん野菜も好きですが、例えばサラダにしてもドレッシングやマヨネーズはたっぷりかけます。糖分、脂肪分、炭水化物の塊であるスイーツも大好きでよく買って食べていましたし、ひどい事にスイーツで食事を済ますこともありました。また、白米も大好きで、おかずがなくても白米にゴマ塩かけて何杯も食べたりしていました。そば、ラーメン、パン等も好きで良く食べていました。

なにしろ血糖値を上げる要因の炭水化物や糖分をふんだんに摂取していたのです。しかも朝食抜きで昼食も食べたり食べなかったりで夕食に一気にドカ食いするので、このことが血糖値の急激な上昇を大いに助長していたのです。

もちろん血糖値を上げるスピードを数値化したGI値が食品によって違うということも知りませんでしたし、そもそもGI値というもの自体を知りませんでした。なので、食べる順序など考えたこともありませんでした。

体に悪いことばかりの生活習慣を直さなくては

そして仕事柄ストレスも多く、それが血圧だけでなく血糖値も上げる結果になっていたとは知りませんでした。また、睡眠も十分ではなく、夜更かしもざらでした。ヘビースモーカーであることも要因の一つだったかもしれません。さらに言うと、私はかなりの運動不足でした。たいていは通勤で歩いたり休日に近所に買い物に出かける程度で、それも平均すると一日15分程度でしかありません。今はかなり控えていますが、ほんの2,3年前までは過度な飲酒の習慣もありました。

もうここまで書いた内容を見るだけで、病気にならないわけがない、というような生活をしていたのです。何を改善すればいいのか、ではなく、全て変えなければいけないと思いました。

自分の性格と現在の体調を鑑みて、無理なく徐々に改善を

とは言ってもいきなり180度生活習慣を変えるのはなかなか困難す。運動不足だからといって急に激しい運動を始めて体を壊したらそれこそ本末転倒です。その他の事の改善にしても、急激な変化に体がついてこれなかったら、逆にストレスになってしまうと思いました。なので常に改善するという意識を持ちながら段階的に改善することにしました。

最初にとりかかったのは、喫煙対策です。最近は喫煙できる場所も年々減ってきており、喫煙者にとっては肩身が狭くなってきているという事もありますが、なによりここ2,3年はちょっとしたことで動悸や息切れを感じるし、何より健康に良くないのは明らかだからです。

最終的には禁煙するつもりですが、性格上一気に禁煙することは難しいので、段階的に進めていくことにしました。自分の身の周りで禁煙に成功した人たちはみんな段階的なやり方ではなく一気に禁煙を始めました。そして禁煙についての情報を集めてみてもやはり一気に禁煙をした方が良いようです。ですが私は今すぐに完全な禁煙をしたいという強い思いがあるわけではなく、生活習慣の改善・体質の改善の一環としてこれまでのヘビースモーカーを「普通の喫煙者」に変えたいだけなのです。もちろん完全に禁煙できればいいのでしょうが、まだ思い切る勇気はありませんでしたので、減煙にしました。

タバコを減らすと、健康以外にもいいことがありそうだ

今までは一日平均30本くらい煙草を吸っていたのですが、これをまずは最大でも半分の15本に減らす事にしました。健康が目的ではありますが、たばこの本数を半分にするだけで1か月約9千円の節約ができます。年間で約10万円です。結構な節約になります。それに喫煙に使っていた時間を私の場合、一日あたり約40分節約できます。一か月で約20時間。1年で約240時間にもなります。240時間もあれば別の有意義な事に使えます。細切れ時間の積み重ねなので、実際はそんなうまく有意義な事に使うことなどできないかもしれませんが、あくまでも理論上です。

さて、実際はじめてみるとそれほど苦ではありませんでした。これまでは平均すると30分に1本以上吸っていたのを1時間に1本に変えるだけなので意外と簡単に実行できました。今までは無意識に、そして好きなだけ吸っていたのを、ちゃんと本数を意識して管理するだけで半分にすることができたのです。ただそれでもまだ完全にクリアできたというわけにはいかず、たまに我慢できずに1日の制限本数である15日を超えてしまう事もあります。そこで今後は目標値を12本にし、MAXで15本までOKということにしてみようと思っています。そうやって一日の喫煙本数が15本を超える事が完全になくなったら、さらに設定値を下げてみようと思います。

これからも一歩一歩着実に、焦らず、それでいてのんびりとは構えず生活習慣を改善し、体質を改善し、食後高血糖をやっつけたいと思っています。