光回線のプロバイダー契約を解約したのに2か月経ってもまだ使える不思議



固定回線のプロバイダー契約を解約してから2か月以上経つのに今現在まだ使える状態なので、その経緯や現状について書いてみたいと思います。

プロバイダーを解約することにした経緯

私が利用している個人事務所は古いマンションの一室で、そこで使用していたのはNTTのフレッツ光回線にプロバイダーとしてSo-netという組み合わせ(So-net 光withフレッツ マンションプラン。現在は「So-netのフレッツ光」)で、光電話の料金はNTTに、プロバイダー料金はSo-netにと別々に支払っていました。

プロバイダーがNTTから光回線を借り、それをインターネット回線として利用するという契約です。

現在ではプロバイダーがNTTから光回線を買い上げ、光コラボレーション(So-netでは現在So-net光というプラン)という独自のプランがあり、そっちの方が料金も安くなり、請求もプロバイダーからのみとなり便利なのですが、私が契約した当時(2007年)はまだこのようなプランはありませんでした。

また、私の事務所では電話番号を2つ利用していた為、NTTの光電話でマルチナンバーという、1つの回線で2つの電話番号が利用できるオプションサービスが必要だったこともあり、途中で光コラボレーション契約に変更することはしませんでした。

それは、どのプロバイダーも光コラボレーションで提供される電話番号は1つまでだった為です。

そういうわけで、現在では速度が1Gbs以上(すでに10Gbs以上のプランもある)でIPv6も当たり前になっている光回線ですが、特に不便さも感じなかった私は契約当時の100MbsでIPv4のまま14年も同じ回線を利用していました。

そんな時、楽天モバイルが1年間無料というキャンペーンを打ち出したので早速申し込み、事務所で使えるか試してみました。するとちゃんと楽天回線が入り、十分使える速度が出ていました(残念ながら私の家の方ではパートナー回線エリアでしたが)

そこでいっその事、プロバイダー契約を解約し、しばらくは事務所のインターネットは楽天モバイルにしてみようと考えました。事業の経営悪化もあり事務所のスタッフも今はゼロで私一人のみとなってしまったので、節約できるところは節約しようと思っていたからです。

長く利用していたSo-netを解約

So-netの解約はサポートデスクへ電話でしました。解約は現在WEBやチャットからもできるようなのですが、私が解約申し込みをしようとした時点では電話による方法しか見つけられませんでした。

電話での解約は簡単でしたが、解約しても思ったほどの節約はできないということがわかり、ちょっとがっかりしました。それは、So-netを解約してもSo-netに支払っていた約4,500円(長期割引含む)がなくなるのではなく、その内のプロバイダー料金の支払いだけがなくなり、回線使用料の3,250円はNTTへの電話料金の支払いに上乗せされるとの事だったからです。

つまり解約しても約1,300円程度しか節約にならないという事です。無知だった私はそのことを知りませんでした。もっと節約するためにはNTTの光回線も解約する必要があるのですが、光電話のマルチナンバーサービスで2つの番号を使っていることもあり、また光回線を解約してアナログで2回線利用することにしても工事費がかかりますし、費用もそれほど節約できないとわかったので、NTTのフレッツ光回線は電話の為だけに残しておくことにしました。

解約の時の電話で、メールアドレスだけ残すことができると言われたのですが、有料だったので残さない事にしました。So-netのメールアドレスはいろいろなサービスの登録先として利用していましたが、長く使っているうちにスパムメールもかなり多くなっていた上、解約の準備として別のメールアドレス準備し、So-netのメールアドレスを登録先としていたものをすでに変更していたことも残さない理由でした。(メールアドレスもやめるとSo-netのIDも失うことになるので正確には解約ではなく退会となるようです)

So-netのプロバイダー解約の電話をしたのが2021年2月で、その月末には契約が終了となりました。当然ですがメールアドレスの送受信もできなくなっていました。請求等の関係もあり、So-netのマイページへのアクセスは半年くらいはできるようですが。

余談ですが、光回線は2007年からの利用ですが、So-netのインターネット回線としてはADSLの頃からの利用であり、25年以上もの契約期間になっていました。

解約して2か月経ってもインターネットがまだ使える

So-netのインターネット契約はNTTのフレッツ光回線を使用していたので、解約しても工事や機器の返却はありませんでした(NTTも解約した場合はホームゲートウェイという光電話やルーター機能を持つ機器の返却が必要です)。なので解約後もNTTの機器に市販(バッファロー製)の無線LANルーターを接続させたまま放っておきました。

契約が終了した翌日、予定通りメールの送受信は止まっていましたが、インターネット回線も止まっているか確認するため、PCでつないでみるとまだつながりました。

ネットで調べてみると、解約しても2、3日はつながる事があるようで、だからといって料金を請求されることはないとの事でした。

ただその後1週間経ってもまだつながり、1か月経って4月になっても、そして5月に入ってもまだつながりました。理由はわかりませんでした。調べても、解約してからこんなに長く使用できた例を見つけることができませんでした。

So-net側の解除設定忘れなのでしょうか、それとも反映が異常に遅い為なのでしょうか?

請求額は解約時の電話で聞いていた「フレッツ光マンション 他利用料ES」の385円が最後となっていましたし、So-netのマイページでもちゃんと「退会処理が完了しました(2月末日付け退会)」と記載されていたので手続きはちゃんとされているようでした。

光コラボレーションプランだった場合は、解約時にルーターを返却する為、接続機器がなくなるので物理的につながらなくなります。また、NTTのフレッツ光を解約した場合もNTTにホームゲートウェイ機器を返却してしまう為、当然つながらなくなります。

ですが今回の私のようにNTTのフレッツ光回線を利用したプランで、プロバイダーだけ解約して返却機器が何もなく、解約後も機器を接続しっ放しにした場合、つながり続けてしまうケースがあるのではないかと勝手に推測しました。

NTTのホームゲートウェイにSo-netの接続情報が残っていて、その機器をはずさない限りつながりつづけるのかもしれません。あるいはホームゲートウェイに接続したバッファロールーターに接続情報が残っているのかもしれません。

そう考えると、ホームゲートウェイやルーターを再起動した際にはその情報が消去されてしまい、つながらなくなるのかもしれません。

私はネットワークに詳しいわけではないので、本当の原因はわかりません。また、わかるまで調べるのも大変ですし、わからなくても困る状況ではないので、とりあえず原因不明のままにしておくことにしました。

今回の件は、プロバイダーを解約して料金が安くなってもまだインターネット回線が使えるという、本来ならばラッキーな事なのですが、すでに代替の回線を用意してあり、しかもその回線がまだタダで使えている状況なので、それほど嬉しい事ではありません。

ただ、いつまでつながるのかちょっと興味があるので、つながらなくなる原因になりそうな機器類の再起動などはせずにそそままにしておこうと思います。

退会後半年でSo-netのマイページにアクセスできなくなるので、どんなに遅くても8月末で完全に接続できなくなるのではないかと予想しています。もちろん本当は2月末であり、現時点でつながっているのもおかしな話ですが、8月末を過ぎてもつながっていたら驚きです。