昨年の12月28日に予定されていた配当を支払わなかったみんなのクレジット。
以前みんクレの記事を書いた頃(昨年9月3日)はまだ業務再開の希望が1割くらいあると思っていました。(みんなのクレジットが絶望的である理由と、それでも業務再開を期待する理由)
しかし今はさすがに絶望的で、業務再開など全く期待していません。
そしてついに配当まで止まってしまった今、滞っている償還は一体どうなるのでしょうか?
時間稼ぎの為の茶番劇を続ける
昨年9月から今に至るまで、みんクレと融資先とで和解の為の調停に関する通知や提訴に関する通知がメールやホームページ上でありました。
3回の調停の内容や、調停が不調に終わった理由、提訴に至った経緯などがもっともらしく書いてありましたが、最初に調停を行う旨の通知があった時から、現在の状況はおおよそ予想できました。
そもそもみんクレと融資先はグルであり、調停も裁判も、うるさい投資家の追及を避けるための時間稼ぎの出来レースをしているだけの事であり、全ては彼らのシナリオ通りなのです。
償還が滞っているのに何もしないでいれば、投資家は黙っていないでしょうし、集団訴訟を起こされる可能性もあります。
そうなると彼らは非常に困ることになります。白石氏はみんクレの代表を辞めたと言っても、問題を起こしたのは白石氏が在任中であり、指示したのも白石氏なので責任を免れることはできません。
代表の責任範囲に限度を設けていたとしても、民事ではなんとかなるでしょうが、詐欺のような事をしている以上、刑事訴訟が起きれば、よほどの事がなければ勝てる見込みはありません。
そうなるともう完全な犯罪者です。
社会的な制裁も受けるでしょうし、今までのように経営者の真似事をして稼ぐことも難しくなります。
なので何としても刑事訴訟だけは避けたいはずです。そのためには投資家の怒りを何とかしてそらさなければなりません。
一番良いのは、投資家に償還することですが、それはすぐには出来ない。となると何とかこの場をしのぐために時間稼ぎが必要となります。
そこで考え出されたのが今回の茶番劇なのでしょう。私はそう考えています。
回収のために懸命に努力しているという姿勢を見せる事、そして調停や裁判など時間がかかることをすることで投資家の怒りをしばらくの間そらすことができます。
みんクレの現代表の阿藤豊氏と、融資先の代表にしてみんクレの前代表である白石伸夫氏は以前より一緒にグループ会社を経営していた、いわば身内です。まともに調停でぶつかり合うはずもなく、裁判で真剣に闘うこともないでしょう。
調停の内容も進め方も、そして結果もあらかじめ話し合って決められている茶番劇です。調停を不調に終わらすのもシナリオ通りなのです。時間稼ぎなのだから早期に決着させてはまずいのです。
そしてそれが裁判(貸付金返還請求訴訟)に移ったからといって茶番劇であることに変わりはありません。着地点をどこにするかはもう決めてあるかもしれませんし、まだ話し合っている最中かもしれませんが、いずれにしても単なる出来レースであり、出来るだけ引き延ばすなど、彼らにとって一番都合の良い進め方をすることでしょう。
電話の問合せを終了させる・・・末期の予兆1
昨年11月24日付けのメールで、みんなのクレジットは電話での問い合わせを終了させると通知してきました。
危なくなり、末期に至った会社は電話による問い合わせに対し、出なくなったり、出ても問い合わせには答えなくなったりすることが多いのですが、みんクレはしばらく電話応対を続けていました。
なのでそれを根拠に私は、まだみんクレには復活の希望はあると思っていました。しかしそれもついに終了させました。
抗議の電話が鳴りやまない事に耐えかねたからでしょうか。それとも逃げるための準備でしょうか。何故電話受付を終了させたのかはわかりません。
いずれにしても末期状態の会社の症状として典型的な行動です。
もちろん上層部の考えを聞かされていない下っ端の受付担当に対して、今後どうなるのかとか、償還はされるのか、など尋ねてもマニュアル通りの回答しか得られませんし、怒りの抗議をしたところでマニュアル通りの謝罪をされるだけなので、実質的には電話をするだけ無駄であり、メールの問い合わせが残っていれば別に困ることはありません。
ですが、それを終了するというみんクレの心理状況を考えると、もはや再起不能と諦めており、何とか逃げ切る事しか頭にないようにも思えます。
ついに配当も止まり、その通知もなし・・・末期の予兆2
昨年12月28日に予定されていた配当が、何のお知らせもなく支払われませんでした。
11月28日分も当日には支払われなかったものの、その旨のメール通知があり、また翌月8日(償還予定日から10日過ぎ)に通知とともに支払いがおこなわれました。
しかしながら今回は当日の通知もなければ、その後の支払いもありませんでした。もしかしたらこれから遅れて12月28日分の配当の支払いがおこなわれるのかもしれませんが、3週間以上経った今現在でもその気配すらありません。
代わりに12月28日当日は、1通のメールとホームページ上に3つのお知らせが掲載されました。メールは第108号ローンファンドの担保物件処理についてであり、配当の事には触れていません。また、ホームページ上の通知も、年末年始の営業についてのお知らせと、融資先を提訴したという事のお知らせ、そして12月の償還ができない旨のお知らせであり、配当の事については一言も触れていません。
これらのお知らせをした事で配当しなくて良いと考えているのでしょうか?あるいは、それらのお知らせが、暗に配当できない事を示したつもりなのでしょうか?
それらのお知らせからは、どう見てもそのようには読み取れませんでした。
ならば配当が出来ない旨や遅れる旨の通知があってもいいはずなのに無かったのです。
このことが何を意味しているのかわかりませんが、明らかに悪い予兆に思えます。
通知するのを失念したのだとしても、あるいは意図して通知しなかったのだとしても同じ事であり、悪い予兆に変わりありません。
そして何よりも配当が支払われないという事が、末期症状を示しています。
甲社以外への貸付も回収不能ってどういうこと?
12月28日、メールやホームページ上の通知で突然登場した、甲社(株式会社テイクオーバーホールディングス)以外の2社。株式会社ブルーアート(現株式会社ゆめある)と株式会社らくらくプラス。
白石氏が代表の甲社が回収不能状態なのはわかりますが、別の融資先も回収不能とはどういうことなのでしょうか?しかもその2社とは調停もなく、いきなり提訴するとの事。
らくらくプラスに関しては、ホームページを見た限りでは、昨年には新店もオープンしたりとそれほど行き詰まっているようには見えません。もちろんもっと良く調べたら内情はひどいのかもしれませんが。
それにしても不自然です。みんクレの貸付先が次々と債務不履行になるのは、貸付の審査がよほど甘いのか、それとも全ての会社が白石一味なのか。
確かに金利の高いソーシャルレンディングで資金を調達するような会社は、銀行から借りる事ができないいわくつきの会社です。なので債務不履行になる可能性が高いのは確かです。
しかしながら甲社以外の貸付先も100%債務不履行になるのはどう考えてもおかしいし、不自然です。そう考えると今回の2社も白石一味なのではないでしょうか?
そこで甲社以外の2社をちょっと調べてみました。すると、やはり白石氏の一味が経営している会社でした。
つまり、メールやホームページの文面では、甲社とは別の会社と書かれていた2社も、実質は甲社と同じ系列だったわけです。結局その2社への提訴も茶番劇の一部だったということです。
まったくもって笑える話です。ちょっと調べればわかるような茶番劇をいつまでも続けているのです。もっと言えば、甲社であるテイクオーバーホールディングス社は今までコロコロと社名を変えていますし、ブルーアート社も現在は株式会社ゆめみるになっています。
社名を変えることで悪いイメージを減らそうとしているのかもしれませんね。みんクレの事件についてよく知らない人は甲社や他の2社についてはほとんど知らないと思いますし、そういう知らない人達をまただまして金を作ろうとしているのかもしれません。
たぶん彼らはまともな商売など出来ないのでしょう。派手に始めて客と金を集め、計画倒産とわからないように計画倒産して逃げて、そしてまた次の会社を作って同じ事を繰り返して私腹を肥やす・・・
それも一つの才能なのかもしれませんが、社会にとっては悪であり、もういい加減刑罰を受けて欲しいと思います。社会的制裁を受け、二度と経営の真似事で一般人をだまさないで欲しいと思います。
配当や償還は一体どうなるのか?
みんクレに投資した人達にとって、一番気になるのは、投資金の償還ではないでしょうか?
私も今現在、償還期日がまだ到来していないものも含めると約485万円が未償還となっています。私にとっては諦められない大金です。一緒にはじめた妻の分も含めると600万を超えてしまいます。
償還が滞ってから数か月が経ち、ついに配当までもが止まってしまった気配があります。
この先配当や償還はどうなるのでしょうか?
それは、時間稼ぎの茶番劇をしている理由によるのではないかと私は思っています。
もし彼らが償還の為の資金を集める為に時間が必要で、その為の時間稼ぎをしているのなら、時間はかかるかもしれませんし、満額とはいかないかもしれませんが、償還はされるのではないかと思います。
しかしながら、何とか逃げ切る為の方策を構築する時間をつくる為の時間稼ぎであれば、投資したお金は戻ってこないでしょう。
計画倒産は詐欺罪にあたります。白石氏は今までどのように計画倒産に見せないように計画倒産をしてきたのかはわかりませんが、何らかの悪知恵を使って何とか切り抜けてきたのでしょう。
悲観的に考えるならば今回の場合、計画倒産に見えないよう、立て直す努力をしているフリを続けているのかもしれません。その為にはある程度の期間が必要です。すぐに倒産してしまったら計画倒産を疑われるからです。なのでその努力のフリをある程度の期間見せる為の時間稼ぎだとも考えられます。
そうだとしたら本当に最悪です。長々と相手の茶番劇に付き合った挙句、お金が返ってこないということになるのですから。
ただ、希望的に考えると今回の場合、今まで白石氏が繰り返していた会社経営ごっことは違い、たとえ計画倒産とは見えないように計画倒産したとしても、資金を集める当初の段階ですでに詐欺行為があるので、無事に逃げ切ることはできないと思います。なので、それをわかっている白石氏が、刑事訴訟をされて犯罪者にならない為に、資金を集めて投資家に返還しようと本当の努力をしている最中の時間稼ぎであって欲しいと願っています。