なんとかしたい不快なコバエ
暖かい季節になってくるとどこからともなくやってきて、暑い季節には、掃除や生ごみの処理等でちょっと気を抜くと、あっという間に大発生して、本当にうっとうしいコバエ。
駆除しても駆除しても次から次へと現れる、非常に不愉快な存在のコバエ。本当に嫌ですよね。皆さんはこのやっかいなコバエに何か対策をしていますか?
よく見かけるのは3種類のコバエ
ところで、皆さんを悩ませるコバエはどんなコバエですか?一口にコバエと言っても、いくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なりますので、それに伴って対策も違ってきます。
よく見かけるのは、大きく分けると主に3種類のコバエで、ノミバエ、ショウジョウバエ、チョウバエなどです(他にキノコバエ等もいます)。
ノミバエとショウジョウバエはやっかい
中でもノミバエとショウジョウバエは食べ物やその生ゴミに集まり、そこをまた発生源とするため、発生しやすく、台所や食事をする場所、リビング等を飛び回るため、本当に迷惑です。
さらにノミバエやショウジョウバエは根絶が難しく、非常にやっかいなコバエです。
ではそれらのコバエにはどのような特徴があるのでしょうか。「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と孫子の兵法にもあるように、先ずは敵であるコバエの事を知ることが大事です。
代表的なコバエとその特徴
代表的な3種類のコバエの特徴は以下のようになります。
ノミバエ
- 体は黒褐色又は黄褐色のコバエで、体長は1~3mm程度(中には1mmに満たない小さなものもいる)。
- 体型は、背中が丸みをおびており、脚が長い。
- 非常にすばしっこく、うっとうしく飛び回り、素早く走り回るのも特徴。
- 肉や野菜を好み、腐った植物や、生ゴミ、動物の糞などに卵を産み付けて発生する。キッチンまわりによく出現する。
- 卵から成虫まで約2週間で、成虫して3日ほどで産卵が可能になり、一回に30~40個の卵を産み、それを何度も繰り返す。成虫の寿命は10日程度。
- うっかり卵や幼虫のついた食べ物を食すると、激しい下痢や腹痛をひきおこす「消化器ハエ症」になる可能性があるなど、食品衛生上、非常に有害。
ショウジョウバエ
- 体は黄褐色が多く(キイロショウジョウバエ)、赤褐色、黒褐色の種類(クロショウジョウバエ)もあり、体長は3mm前後(中には5mmくらいの大きな種類もいる)。眼が赤く大きめなのが特徴。
- 素早くうっとうしく飛び回る。
- 発酵食品や酸味のある酢、果物、生ゴミ等を好むため、キッチンまわりによく出現する。
- 卵から成虫までは約10日と非常に早いが、25度の適温下では5日程度になることもある。また、成虫してから3日ほどで産卵が可能になり、一生のうち500個くらい生む。成虫の寿命は半月~1ヶ月。
- うっかり卵や幼虫のついた食べ物を食すると、激しい下痢や腹痛をひきおこす「消化器ハエ症」になる可能性があるなど、食品衛生上、非常に有害。
チョウバエ
- 黒っぽい灰色のコバエで、体の割に羽が大きくハート型に見える。体長は4~5mmほどのオオチョウバエと、より小型で体長が1~2mm程度のホシチョウバエが代表的。
- 飛び回るスピードは他のコバエに比べると遅いので捕獲はしやすい。
- 汚れのある水回りに集まるため、風呂場、トイレ、台所に発生しやすい。夜行性で、昼間は壁面に止まっていることが多い。
- 卵から成虫まで約20日程と他のコバエと比べるとやや長め。成虫してから4日ほどで産卵が可能になり、一回に200個以上で複数回産卵する。成虫の寿命は約2週間。
- あまり直接の害がないと考えられているが、口に入れてしまった場合、稀に「ハエ症」になる場合がある。
よく見るコバエでも、同じように見えてこれだけ違いがあります。ですので、それぞれの種類の特徴に応じた対策をとることが重要となってきます。ショウジョウバエには効く駆除方法でも、ノミバエには全く効かないという事もありますので、自分の身の回りを飛び回るコバエが予めどの種類であるかを見極めておくと良いでしょう。