私はここ半年で2度ほど格安SIMを契約し、すぐに解約しました。その時の経緯や、今後気をつけようと思う事を書き留めておこうと思います。
REMOモバイルの契約と解約
最初に契約した格安SIMはREMOモバイルで、その契約までの経緯と解約までの経緯を書きます。
REMOモバイルを契約した経緯
昨年の10月初旬、たまたまネットの記事を見ていたら、サービスを開始したばかりのREMOモバイルという格安データ専用SIMがある事を知り、先着1万名までは10GBで980円/月というコストパフォーマンスの良いプランがあったので、試しに申し込んでみることにしました。
REMOモバイルはほとんどつながらなかった
格安SIMの利用は初めてでしたが、すでに利用していた人の体験談の記事を読むと特に問題ないようでしたので、特に心配はしていませんでした。
申し込んでからすぐにSIMが届き、早速REMOモバイルが使用するドコモ回線に対応したスマホにセットして使ってみました。
結論から言うと、私の家の中では時間帯を問わず、ほぼつながりませんでした。我が家はソフトバンクやauの回線の電波は良く入るのですがドコモ回線はあまり入らないのかもしれません。いずれにしても家での利用が主なので、家で使えなければ意味がありませんので、解約することにしました。
初期契約解除に応じてもらえた
利用を開始した翌日に、問合せフォームに事情と解約したい旨を書いたら、2回ほどやり取りをして「初期契約解除」ということでキャンセルに応じてもらえました。
回線がつながらないのは残念でいたが、解約時の対応は、1日分の利用料金もかからず、初回事務手数料も返金するとの事で、とても良心的な対応だと思いました。
ServersMan SIM LETの契約と解約
次に契約した格安SIMはServersMan SIM LETで、その契約までの経緯と解約までの経緯を書きます。
ServersMan SIM LETを契約した経緯
低価格で低速データ通信が無制限のTONEモバイルが最近、ドコモショップで扱われる事になった(iphoneのみ)ので、ちょっと興味をもって調べたら、運営元が同じでandroid端末でも利用できるServersMan SIM LETというサービスがあったので、試してみたいと思いました。
前回、同じドコモ回線を利用するREMOモバイルがほとんどつながらなかったので、今回もダメかなと思いつつ、ダメだったらまたすぐに解約すればいいと思い、申し込みました。
ServersMan SIM LETもほとんどつながらなかった
ServersMan SIM LETはREMOモバイルと違い、かなり以前からあるサービスなので、同じドコモ回線であってもつながるかもしれない、と少し期待していました。
しかしながら、SIMが届いてセットして使ってみると、やはり家の中ではほとんどつながりませんでした。
正確には、かろうじてつながっている状態で、表示も4Gだったり3Gだったりして回線速度もどの時間帯でも10kbs程度という、今どきはもう全く使い物にならないほどの遅さでした。
私にとっては、家の中で使えなければ意味がないのですが、念のため家の外でも試してみることにしました。すると何と、家の外でも同程度の速度しか出ませんでした。電波がたくさん飛んでいるであろう商店街や駅のコンコースなどでもです。駅のすぐ近くにはドコモショップがあるというのにです。
そうなるとこれはもう家の中だからとか、ドコモ回線だからとかいう理由ではないと推測できます。
となるとMVNOであるServersMan SIM LET側の問題か、使用している端末(スマホ)の問題ではないかと考えました。
ただ、スマホはドコモの機種の白ロムで、対応機種として明示されているiphoneを1機種とandroidを2機種の計3台で試しましたがいずれも差がありませんでした。
正確な理由はわかりませんが、いずれにしても使い物にならないので解約する事にしました。SIMが届いて2日後の事です。
初期契約解除に応じてもらえなかった
早速会員サイトにログインして解約手続きをしたのですが、その際に解約理由を尋ねられなかったので、初期契約解除扱いにしてもらえるか心配になり、電話で確認してみることにしました。ちなみに初期契約解除とは、電気通信事業法で定められた、クーリングオフのようなものです。
電話で確認したところ、結論から言うと、初期契約解除には該当しないと言われて事務手数料も2日分の利用料も支払う事になりました。
REMOモバイルでは初期契約解除にしてもらい、事務手数料も利用料もかからなかったので、ServersMan SIM LETの対応にすぐには納得できず、いろいろと調べてみました。
するとどうやら法律上はServersMan SIM LET側の言い分が正しいようです。
初期契約解除制度は、8日以内であれば理由にかかわらず事業者の同意なく違約金なしに契約を解除できるという制度で、そもそも違約金がない事業者にはあまり意味はなく、契約の際に発生した事務手数料や利用した通信費、購入した端末の代金等は免除にならないというもののようです。
また、電波のつながり具合が不十分だという理由の場合、同じ電気通信事業法に確認措置という制度があり、こちらは8日以内であれば消費者の申し出により違約金だけでなく、端末代金の負担や事務手数料も免除されます(利用した通信費はかかる)。ただしこちらは、総務大臣の認定を受けた事業者(主に大手キャリア)のみが適用となるようです。
そう考えるとREMOモバイルの対応は本当に良心的だったのだと思います。そしてServersMan SIM LETの対応は普通だったという事です。
私は先に良心的な対応を受けてしまったがために、普通の対応に納得がいかず、悪い対応に思えてしまったのでしょう。
解約時の対応は一律ではなく、事業者によって差があるという事がわかったので、今後格安SIMを試す時は事前に早期解約した場合の対応を確認してから申し込む事にしようと思いました。